Jun 28, 2010

レンタルサーバーのメリットは何だろう

無料で数多くのインターネット上で個人が、あえて有料のレンタルサーバーを借りるメリットは、どのようなことでしょう。無料で、個人でも使用するクラウドサーバーとかが登場しているので、ますますわかりにくくなっていますね。個人的な販売サイトを作成したりすることを知って、ホームページを簡単に作成、サービスがレンタルサーバーもあるので、その点は良いと思うのですが、ブログで十分だという人も、やはりレンタルサーバーをお借りしたいと思われるサービスが増えるといいですよね。
いつも安心してPCを使用するようにするには、データを回復用のバックアップが欠かせないと思っています。いつPCが調子悪くなるかわからないため、定期的に管理していくことが重要だと思います。これらのデータの回復についても、データの保存方法を構築しておいた方が良いかと思います。いつも使っているPCの状態に戻すことが重要なポイントだと思います。
本コラムは、情報セキュリティの専門家・萩原栄幸氏がITとビジネスの世界で見落とされがちな、“目からウロコ”のポイントに鋭く切り込みます。

 最近、Twitterを使った割引キャンペーンをする店が増加している。時には半額、7割引や9割引もあるのだから驚く。でも、経営の側からこの効果を考えると、ふと疑問に思うことがある。ネット販売が中心ではない一般の店でのこのような活動は、「常連さん」たちをないがしろにしてしまうのではないだろうか。

 ある町のステーキ屋のTwitterでのツイート に、「本日限定! 先着20人に限り、半額」というものがあった。その日は賑わったそうである。しかし、常連さんからの苦情が多数寄せられていたらしい。「騒がしくてまともに食事ができない」「静かな雰囲気が好きだったのに、(一見客の騒ぎで)行く気がしなくなった」「Twitterというのを利用した人だけが安いとはいかがなものか」といった声である。

 筆者は仕事柄、企業セミナーに参加する機会が多い。来場者を見ていると、Twitterを使いこなしているのは30代までの若者の一部で、60代以降はほとんどその意味も知らない。50代でも理解しているのは半数程度だろうか。使ったことのある人は一部だ。

 このような状況の中で、町のステーキ屋――客単価はチェーン店よりも相当に高い――の商圏は、近傍の住民でほとんど占められていると考えられる。常連の人は、貯蓄にも余裕がある40代以降の中高年層が中心ではなかろうか。その店の店主は30代の二代目であると聞き、とても残念に感じたのである。もしTwitterでの割引キャンペーンを継続されたのであれば、50代の筆者が常連客なら、もう行かないだろう。「一見客」で賑やかな若者たちが連日のように常連客と同じメニューを“半額”で食べ、スマートフォンや携帯電話を操作しながら食べ散らかすに違いないと思われる。これならファミレスの方がいい。

 常連客はこの店の雰囲気を好み、そこで感じることができる、“リッチな”気分と味にお金を出すのである。若い経営者は、「時代の先端を行く」という自己満足に近い感覚で集客を思いついたのだろう。だが、常連客の多くが年配者であることを考えていない戦略では、極めて残念な結果しか生まないのではないか。この世代には「PCをあまり使ったことがない」という人が多く、携帯電話はもとより、スマートフォンも使いこなしているという人を筆者はほとんど知らない。このような人は「情報弱者」と呼ばれる。しかし、実は一番“懐が潤っている”層なのである。店主の売上強化策には、もっと工夫の余地があったのではないだろうか……。

●デビットカードでも生まれた「情報弱者」

 筆者は現職の前まで銀行員であった。その仕事の中で「情報弱者」を強く意識する出来事があった。それは「デビットカード」である。そもそも読者はデビットカードをご存知だろうか。

 デビットとはクレジットの反対語で「即時決済」という意味である。銀行のキャッシュカードがクレジットカードと同じように使えるものだ。店舗で入力する「パスワード」と同じ機能を「暗証番号」が持つ。この番号はキャッシュカードと同じ4けたの数字である。ただし、身近な日本での仕組みは諸外国で流通している「デビットカード」とは異なる固有のものであるため、「Jデビットカード」という表記で区別できるようにした。これが一般に使われるようになったのは1999年で、本格的には2000年以降であった。

 ただし、これにはさまざまな疑問があった。主要行(当時の都銀)の中で唯一「Jデビットカード」の協議会に加入せず、デビットカードとしてキャッシュカードが使えなかったのが筆者の出身行である「三菱」だった。この導入の可否について、筆者は当時の情報担当役員(CIO)に「本当に“右にならえ”で協議会に加盟しますか? 私は絶対に反対です」と伝えたところ、「心配する必要はない。恐らく“そうなる”から」と言われ、安心したことがあった。なぜなら、Jデビットカードの導入は準備期間があまりにも短く、ほとんど告知されていなかったのである。せいぜい、店頭での広報やWebサイト、マスコミのニュースによる発表だけであった。

 Jデビットカードは、その性質から個人に情報を周知させるだけでなく、その実施の合意(コンセンサス)が確立されている必要があると、筆者は考えていた。ところが、銀行側からある日一方的に、「今持っているキャッシュカードが本屋やレストランでクレジットカードのように使える」となったのである。これは金融機関の傲慢(ごうまん)さに他ならないと、筆者は強く感じた。ここで「情報弱者」という言葉が出た。情報弱者――ほとんどは年配者だと思われる――と言われる人の多くが、Jデビットカード自体のことを知らないままに制度が始まった。

 このデビットで使われた金額はクレジットとは違い、利用者に全ての責任がある。クレジットには、盗難や紛失によって不正使用が行われても本来の利用者を保護する仕組みがあるが、デビットの場合は何の保証もない。つまり、全てが“盗られ損”となってしまう問題を秘めており、金融機関は利用者の利便性向上とアピールしたが、情報弱者にとってはリスクが大きくなるだけだった。これが、筆者が問題としていた理由である。

●編集部からのお知らせ

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●「情報弱者」が生まれる

 例えば、たんすから現金や貴金属、通帳、カードが盗まれたとしよう。かつては、通帳やカードを犯人が“捨てる”ことが多かった。昔の暗証番号には、電話番号や誕生日といった現在よりも緩い番号を使うことが可能で、特に年配者は、番号を忘れてしまうことを一番に恐れていたので、多くの人が簡単に類推できる番号を使いたいと要望していたのである。通帳やカードを“捨てる”ことが多かったのは、犯罪者がATMでそれらを使って現金化しようとしても、その行為を監視カメラで発見できたからである。犯罪者にとって、通帳やカードをATMで不正に使うことは極めてリスクの高いことであった。

 しかし、カードがデビットでも使えるということは、監視カメラがない場所で、現金のように“安全に”お金が使えてしまうことと同じになる。通常は総合口座が対象であり、定期預金の90%までは自動貸越で利用できてしまうので、犯人にとっては好都合であった。当時は、せめて個人あてにその情報を公開し、デビットを希望するだけに機能を追加するという方法を期待した。

 だが協議会は、「全員加入が原則であり、キャッシュカードの暗証番号である4けたの数字がデビットでも使えないと利便性がない」という理由で頑なに拒否したものである。視点は明らかに金融機関の方に向き、情報弱者のことを真剣に考えていないと筆者は感じていた。東京三菱銀行はUFJ銀行と合併するまで協議会に加盟しなかったのである。Jデビットカードの端末機に「東京三菱銀行のカードは使えません。ご注意ください」と表記されることがあったが、それを見て少し複雑な心境になったことを今でも思い出す。

 Jデビットカードのそのような“一枚岩”はだんだんに崩れ、その後に聞く限りでは無条件にデビット機能を付けることやめ、預金者の自己申告制にしたり、デビット用に第二の登録番号や暗証番号を利用できるようにしたところや、独自に利用制限や保証を設ける金融機関が登場することになったのである。全員加入や口座と同じ暗証番号を使える利便性といった当初のポリシーが崩れていったのである。

 私たちは、無意識に「それは当たり前」と思ってしまうことが往々にしてある。筆者はセキュリティや情報犯罪などのテーマから派生して、最近ではクラウドやスマートフォンのセキュリティも講演などで扱うようになったが、ついそのように感じるときがある。今の時代の隠れた富裕層は、実は情報弱者である年配者であることが多い。そして“リッチ”ではなくとも高齢化社会が目前に迫っている。ここで日本独自の考え方を導入しなければ、何もかも衰退してしまうだろう。

 「情報弱者」(一般論としては年配者以外の人も含むが、その中で多いのはやはり「ご老人」である)に対して、何となくその存在を意識させないようするという今の方法ではなく、「経済を潤わせたいなら、情報弱者を積極的に取り込むべし」という発想を持っていただきたいのが筆者の提案である。ビジネスモデルに取り込むくらい気概がこれからの社会に必須になるのではないか。「スマホで一儲けをしたい」という人がいてもよいが、「情報弱者をうまく取り込み、自身も儲ける」という発想の人が少ないと感じるのが残念でならない。

●萩原栄幸

一般社団法人「情報セキュリティ相談センター」事務局長、社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会技術顧問、ネット情報セキュリティ研究会相談役、CFE 公認不正検査士。旧通産省の情報処理技術者試験の最難関である「特種」に最年少(当時)で合格した実績も持つ。

情報セキュリティに関する講演や執筆を精力的にこなし、一般企業へも顧問やコンサルタント(システムエンジニアおよび情報セキュリティ一般など多岐に渡る実践的指導で有名)として活躍中。「個人情報はこうして盗まれる」(KK ベストセラーズ)や「デジタル・フォレンジック辞典」(日科技連出版)など著書多数。

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